結論

相手が趣味として挙げた話題を、すべて深掘りする必要はありません。

趣味であっても、本人が強い関心を持っているとは限らないからです。

最初に一往復だけして、その人の中に話せる情報や感情が多そうなら広げます。反応が薄ければ、無理に掘らず、同じ話題の別の面か別の話題へ移ります。


趣味だからといって、話が広がるとは限らない

デートでは、相手の趣味を聞いたら、その話を深掘りした方がよいと言われます。

しかし、本人が趣味として挙げたものでも、実際には深い思い入れがないことがあります。

たとえば、

筋トレしてる ランニングしてる ピラティスに通ってる

と言われても、

健康のため なんとなく始めた 近所にあるから 惰性で続けている

という場合があります。

この話を無理に掘っても、

なんで始めたの? どこが楽しいの? どんな効果があった?

という質問が続くだけです。

相手自身にも特別な感情がなければ、深い答えは返ってきません。


深掘りする前に、その話題の情報量を見る

趣味の名前だけでは、掘る価値がある話かは分かりません。

見るべきなのは、その話題について相手がどれくらい話せそうかです。

たとえば、

筋トレしてるんだ けっこう本格的にやってる感じ?

と一度だけ確認します。

ここで、

いや、週一くらい。健康のため

と返ってきたら、その人にとっては生活習慣に近い話です。

一方で、

週四で行ってて、今は重量を伸ばしてる 食事も少し管理してる

と返ってきたら、本人の中に比較や工夫、目標があります。

同じ筋トレでも、話題としての情報量はまったく違います。


反応が薄い話は、無理に感情を引き出さない

相手の内面を知ろうとして、

走っているときはどんな気持ちになるの? ピラティスの何が一番好き?

と聞いても、必ずしも会話が深くなるわけではありません。

本人が、

特に何も考えてない 終わったら少しすっきりする なんとなく続けてる

くらいなら、そこに強い感情はありません。

会話では、どんな話からでも感情を引き出せるわけではありません。

感情がないところを掘ろうとすると、相手に答えを作らせることになります。

その場合は、

じゃあ健康維持枠なんやね

くらいで受けて、切り上げて構いません。


深掘りしやすい趣味もある

一方で、本人の好みや選択が多く出る趣味は、話を広げやすいです。

たとえば、

  • 旅行
  • 映画
  • 音楽
  • アイドル
  • ディズニー
  • 店探し
  • ファッション

などです。

こうした趣味には、

  • 何を選ぶか
  • どこが好きか
  • 誰と行くか
  • 何を避けるか
  • どのくらいお金や時間を使うか
  • 思い出に残っている体験

といった個人差が出ます。

ただし、自分に知識がないまま対象そのものを掘ると、

相手が教える 自分が聞く

という構図になりやすくなります。

そのため、趣味の知識ではなく、相手の選び方を見る方が会話になります。


趣味そのものではなく、選び方を見る

たとえば相手がジャニーズ好きでも、自分が詳しくない場合、

誰が人気なの? どのグループがあるの? その人は何がすごいの?

と聞き続けると、相手が先生になります。

そこで、

ジャニーズ知らん人に一人だけ見せるなら誰?

と聞きます。

相手が答えたら、

自分の推しをそのまま出すんじゃなくて、入口として分かりやすい人を選ぶんや

と、選び方そのものを拾います。

ここで見ているのはジャニーズの知識ではありません。

  • 自分の好みを押す人か
  • 相手に合わせる人か
  • 王道を選ぶ人か
  • 尖ったものを勧める人か

という、その人の判断基準です。

旅行でも同じです。

一回だけ人に勧めるならどこ?

と聞けば、行き先の説明だけではなく、相手が何を重視して旅行先を選ぶのかが見えます。


選択肢が少ない趣味は、程度だけ確認する

ランニングやピラティスのように、趣味の中で選択があまり出ないものもあります。

この場合は、無理に深い意味を探さず、まず程度だけ確認します。

どれくらいやってるん? 週に何回くらい? けっこう本気で続けてる感じ?

ここで相手が自分から、

雨でも走る 大会に出る 記録をつけている 生活の中でかなり優先している

と話すなら、その人にとって情報量が多い話です。

逆に、

週一くらい 近いから通ってる 健康のため

で終わるなら、それ以上は掘らなくてよいです。

趣味名ではなく、本人の反応で判断します。


深掘りする価値がある反応

次のような反応が出たら、話を続けやすいです。

  • 答えが少し長くなる
  • 自分から具体例を足す
  • 好き嫌いやこだわりが出る
  • 過去の出来事や失敗談が出る
  • 比較が出る
  • 相手からも質問が返ってくる

たとえば、

ピラティス通ってる 週一くらい?

に対して、

最初は週一だったけど、最近は体が軽くなるから仕事終わりにも行ってる

と返ってきたら、生活との関係や変化があります。

この場合は、

疲れてる日に休むんじゃなくて、逆に行った方が回復する感じなんや

と返せます。

相手の中に話の材料があるため、こちらも解釈や経験を返しやすくなります。


深掘りしなくてよい反応

反対に、次のような答えなら、その枝は一度閉じて構いません。

  • なんとなく
  • 健康のため
  • 友達に誘われた
  • 特にこだわりはない
  • たまにやる程度
  • 惰性で続けている

これは相手が悪いわけではありません。

その人にとって、その趣味が会話の材料ではないだけです。

無理に、

でも続けられるのすごいね どこが一番楽しい? 今後の目標は?

と広げると、面接のようになります。

軽く受けて、別の話へ移った方が自然です。


趣味の話は、本人の中身が出る場所だけ使う

趣味の話をする目的は、趣味の知識を集めることではありません。

その人が、

  • 何を選ぶか
  • 何にこだわるか
  • どこで感情が動くか
  • 何を面倒だと感じるか
  • 日常で何を優先するか

を見ることです。

その要素が出ない趣味なら、無理に掘る必要はありません。

逆に、趣味とは関係なさそうな日常の話でも、その人の判断や感情が多く出るなら、そちらを掘った方が会話は深くなります。


まとめ

相手が趣味として挙げた話題を、すべて深掘りする必要はありません。

最初に一往復だけして、

  • 話が長くなるか
  • 具体例やこだわりが出るか
  • 自分も何か返せるか

を見ます。

反応が強ければ広げます。

反応が薄ければ、その趣味は単なる習慣かもしれません。無理に感情を引き出さず、別の話へ移ります。

会話で重要なのは、趣味を掘ることではなく、相手の中に情報や感情が多く入っている話を見つけることです。